時は群雄割拠の戦国時代、
覇王・豊臣秀吉の起こした動乱は終結した。だが、戦乱の世は未だ終わることなく()、覇王()の不在は新たな戦を日ノ本に呼ぶ……!
一つは奥州に闇あり。伊達政()宗の前に現れた()修羅()の如()き凶王――名は石田三成。崇敬する主、秀吉を討った怨敵・政宗に()抱く私怨が世にもたらすものとは何か。
一つは戦場に光あり。武田と上杉の永き因縁に終止符が打たれようとした時()に降り立()った、槍を捨て己の拳のみを武器とする男――名は()徳川家康。「絆」の力を持って天下統一を成すと()する決意、その理想が、戦なき世を望()む者たちに抱かせる思いとは何か。
そ()して、関ヶ原に混()沌()あり。宿命を背負いし武将たちは全ての決着を着けるため、戦国の世に暗躍す()る()影が誘いし決戦の地・関ヶ原へ――